コーヒー生豆輸入挑戦記の続きです。
最初に言い訳をしておきますが、今回は完全なる初の挑戦です。かつて輸出入に携わるような仕事をしたことは一切ありませんし、周囲に気軽に質問できるその道のプロがいる訳でもありません。つまり1~100のことまで全て無知、一つ一つ手探りしながら行ってきました。
ところで、これは自分の個人的な生き方論みたいなものですが、何かに挑戦しようという時には『習うより慣れろだし、とりあえずやってみよう。』と考えることが多いです。これはどこかで読んだか聞いた言葉の受け売りですが、『準備が完璧に整ったらやろう。』と考えていたとしてもそのような瞬間は一生来ることがない気がします…。
とかなんとか偉そうに言っておきながら、ネガティブで小心者なのでいつも失敗は恐れています(笑)
話が逸れましたが、今回のチャレンジにおいては全てが順風満帆という訳ではありませんので、ココからは若干ネガな部分も含みます。いつか自分もやってみたいなと考えている方はもしかしたら事前に知っておくことで心の準備ができて余計なストレスを減らせるかも知れません(?)
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥とは言うけれど…
農園から発送連絡を受けた後、ずっとやり取りを続けている国際輸出入業者の担当者さんよりインボイス・パッキングリストに私の名前も入れておいて欲しいとメールがありました。検疫の申請が個人事業主の場合は個人名を主とした登録となるためだそうです。
その後、新たなインボイスを送るついでにどこからか連絡が入るまで待機で大丈夫なのか質問してみると、一応日本郵便へ問い合わせた方が良いかもとのことでした。ちなみにDHLやFEDEXを利用した場合は輸入者側に連絡が入るので、『ブローカーチェンジ(貨物引渡し)します。』と言って国際輸出入業者での取り扱いに切り替えてもらうのだそう。
日本郵便へ問い合わせておいた方が良いということだったので、お客様サービス相談センターへメール(専用フォーム)でのお問い合わせを使い、検疫などが必要なため手続きが出来ずに荷物の取り扱いなど出来ない場合は連絡してもらうことは可能か質問しておきました。
しかし残念ながら、
『お申し出につきましては、大変恐縮ながら、税関は、弊社とは異なる組織となっておりますので、税関における取り扱いにつきましては、日本の税関までお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。』
だそうです。
その内容を国際輸出入業者の担当者さんへ送ると、
税関に確認をということだが、そもそも通常貨物であれば郵便局で通関して配送までしてくれるのでは?今回は止まる可能性があるからわざわざ荷主(私)から聞いているので郵便局側の回答は優しくない。しかもこの件は検疫がネックなので税関ではない。とのこと。
そして、
・税関申告の前に植物防疫と食品届も郵便局できるのか?・できるならその後に税関申告して配送までやってくれるのか?
以上2点をもう一度日本郵便へ問い合わせしておいて欲しいと言われました。
更にその下に気になる文言が。
それらができないなら、国際輸出入業者へ手続きを依頼する旨をお伝え、空港でブローカーチェンジできるか問い合わせして欲しい。引き渡しとなった場合はその時点で郵便局の仕事が終わり、以降は弊社での取り扱い(植物防疫、食品届、税関申告、配送)となり、別途ご請求が発生するのでご了承ください。と。
私の心の声:『おや?』
私はてっきり既にこの時点でこの業者さんが輸入に必要な申請などを担い、動いてくれているものだと思い込んでいました…。今まで毎日のようにメールでやりとりをしてくださっていたのでこの時点で料金が発生する仕事として対応してくださっているのだと…。それもあって輸入に必要だと言われた情報を農園へ聞いていたのですが、認識が違っていたようです…。休み中の方に連絡を取ってくださった農園の方にも申し訳ない。郵便局が荷物を扱っている時点ではあくまでそれは郵便局の仕事で、他業者は介入できないということでしょうか。本当に何もかも分かっていませんでした…。
ちなみにこのとき既に荷物は日本国内に到着しています。何はともあれまずは一旦日本郵便へ全ての手続きが可能なのか問い合わせしなくてはなりません。今回はメールでのお問い合わせの後に電話を掛けました。
しかしこれが間違いでした。
電話に出たオペレーターに対して何を聞いても“分からない”の一辺倒。
問い合わせの際中に日本郵便のウェブサイトからでも追跡番号入力によって国内に荷物があること、更にその時点で通関手続、植物検疫の途中であるということだけは確認できました。しかし滞りなく手続きが行われているとか、荷物が今どこにどういう状態であるのかなど何もかも分からないらしいのです。
取り扱い局が東京国際郵便局になっているので、郵便局の誰かが荷物を担当していないのでしょうか?と質問しても、
『分からないですぅ。』
その後も色々と質問しましたが、やはり何も分からないそう。分からないのは仕方ないけど、”分からない“だけってちょっとどうなんだろうかと…。正直ちょっと話にならず、態度もあんまり…なのでお礼をして電話を終了しました。電話では食品届やブローカーチェンジのことは質問できませんでした。
ちなみに同時に送っていた問い合わせメール(電話前と後にした追記を合わせて二通)でも、東京外郵出張所(税関)に問い合せて欲しいということ以外には食品届やブローカーチェンジの可否についての返答は一切ありませんでした。食品届を郵便局で可能かどうかを税関に聞いても意味ないと思うのですが…。二通目に関してはちょっと言っておきたいこともあったのでクレームじみたことも書きましたが、それに対する言及もありませんでした。
私の心の声:『さてと、聞いてみてもダメとなるとどうしたものだろうか?』
若干の“たらい回しにされている感”すらをも感じつつ頭を抱えていると、自宅へ『外国から到着した郵便物の税関手続のお知らせ』なるものが届きました。
次回へつづく