取り扱っているコーヒーの品種

まず初めにコーヒーノキの仲間には多くの品種がありますが、主に、

  • アラビカ
  • ロブスタ(カネフォラ)
  • リベリカ

の三種がコーヒーとして飲まれています。このうちリベリカ種に関しては生産量が非常に少ないため販売しているのを見かけるのはかなり稀だと思います。ロブスタはカネフォラ種の代表的な品種の一つですが(学名はCoffea canephora var. robusta)、今ではカネフォラ種全体を指してロブスタと呼ぶことが多いです。病害虫などに強く、コーヒー生産量の約4割を占めていて、コーヒー生産量世界二位のベトナムでも多く栽培されています。

当店ではコーヒーの品種にも注目して生豆の仕入れを行っています。

今取り扱いしているコーヒー豆はすべてアラビカ種で、世界にコーヒーが広まってゆく中で品種改良や突然変異によって様々な派生品種が生まれています(こちらの記事もどうぞ→モカとは)。このブログでは2023年7月25日の現時点で販売中のコーヒーの品種を主に紹介したいと思います。

ブラジル キャラメラード


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品種はムンドノーボ、カトゥアイ、その他となっています。それぞれムンドノーボはスマトラ種とブルボン種の掛け合わせによってブラジルで生まれた品種、カトゥアイはムンドノーボとブルボンの突然変異種であるカトゥーラとの掛け合わせによって生まれた品種です。キャラメラードというのはブランド名であって特定の品種だけを限定したものではないので、色々な品種が混ざっているようですね。

ブラジル トラピア アカイア ナチュラル


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アカイア種はキャラメラードの項で紹介したムンドノーボという品種を交配し続け、その中から果実と種子が大きな固体のみを選別して1977年に発表された品種です。商品名のトラピアは農園の名前、ナチュラルはこの豆の精製方法です。

グアテマラ ラ エスメラルダ ドラド


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まず、ドラドはスペイン語で「黄金の」を意味する言葉です。コーヒーの品種としてはイエローブルボンで、その名の通り黄色い実をつけます。だからドラドと名付けられた訳ですね。主にブラジルではアマレロブルボンと呼ばれているのもこのイエローブルボンです(アマレロはポルトガル語で「黄色」という意味です)。尚、ラ エスメラルダは農園の名前です。

グアテマラ エル インヘルト マグノリア ナチュラル


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コーヒーの品種はカトゥアイです。カトゥアイは既にキャラメラードの項で紹介しましたが、キャラメラードとは全く違ったユニークなフレーバーのあるコーヒーとなっています。商品名のエルインヘルトは農園の名前、マグノリアはその農園内のこの豆が採られた区画の名前、そしてナチュラルは精製方法です。

コスタリカ ロスアンヘレス ケブラダグランデ モカ


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このモカ種については以前別の記事で書きましたので「モカとは」をご覧ください。商品名のケブラダグランデとロスアンヘレスはそれぞれ農園と精製所の名前です。

品種に着目したコーヒー選び

今回はシンプルにコーヒーの品種を取り上げてみました。「この国のコーヒーは○○な味」と表現されて販売されている事も多いコーヒーですが、同じ国のコーヒーでも産地や今回紹介したような品種の違いによっても個性は様々です。もちろん精製方法や、各ロースターでの焙煎方法や焙煎度合いなど他の要因も絡んで味が変わってくる訳ですが、コーヒーの植物としての品種に着目して選んでみるというのも面白いかも知れませんね。

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