しばらく前にイバイリというコーヒー豆を初めて見て、いつか自分でも焙煎してみたいと思っていました。どこかに生豆を販売しているお店または豆問屋さんはないだろうかと探してみたものの、その当時は見つけることができませんでした。
今回はその念願が叶い、少量ではありますがイバイリの生豆をゲットしました。
何と言ってもそのBB弾のような豆の小ささに驚きます。"イバイリ"という名前がブラジルの現地の言葉で"甘い小さなチェリー"を意味するみたいです。
コーヒーの品種としてはthe champagne of coffee(コーヒー界のシャンパン)とも呼ばれるハワイのマウイ島のモカと同じで、モカ種とティピカ種、さらにブルボン種を交配させてできた品種で、実をほとんどつけず収穫量が非常に少ないようです。お店で見かける機会が多くない訳ですね。
イバイリについて実は以前インスタグラムにも投稿したのですが、その際に豆の大きさの違いが皆さんに分かるように投稿した写真がこのブログのトップ画像です。
大きい順に、
マラゴジッペ
↓
キャラメラード(品種は恐らくムンドノーボ、もしくはカトゥアイ)
↓
イバイリ
です。
ところで、コーヒー豆には格付けというものがあります。例えばグアテマラならSHB、コロンビアならスプレモとか…。それらは国により標高、スクリーンサイズ(豆の大きさ)、欠点豆の数、またはスクリーンと欠点豆の両方などにより選別されています。
一般的にはスクリーンサイズは大きいものが良いとされる傾向があるものの、このように品種によって粒の大きさが全然違うので粒が大きければ必ずしも良いとは一概に言えないかも知れません。
絶賛テスト焙煎中
奥に写るはイエローブルボン
初めて仕入れた豆なのでまだまだ試験の段階ですが、本来ならバチバチと鳴る1ハゼがほぼ聞こえず、色と温度で判断するしかなかったのが興味深かったです。いつもの感覚では焙煎ができないなと感じたので焙煎レシピをもう少し煮詰める必要があります。
また、恐らく豆の個体差だと思いますが、小粒の中に大粒(とはいえ他の一般的な品種くらい)の豆も混じっています。一粒が一個体だと考えると一粒ずつに個性があるのはきっと自然なことで、実際大きさも形も粒によってまちまちです。人の目と手で全てを選別するのは不可能ですが、特に目立つ大きめのものだけ焙煎前のハンドピック時に分けました。熱の入り方に差が出るだろうと予想した通り、焙煎後にはそのやや大粒の豆たちが多少煎りムラの原因となっていました。大粒なだけで欠点豆ではないので生豆のときにできるだけ集めておいて、ある程度量が溜まったら個別に手網で焙煎して飲んでみようかなと思います。
やや大粒の豆たち
味はいつもの焙煎レシピで焙煎した限りでは酸味はかなり控えめで、その豆の大きさからは想像しにくいコクと力強さがあります。チョコレートのようなフレーバーと甘味の余韻が印象的でした。
まだ販売開始すると明言はできませんが、一応は販売を視野に仕入れた豆ではあるのでその時までもう少々お待ちいただけたら幸いです。