オーストラリア産コーヒーの甘さの秘密

ほとんどのコーヒー生産国では開花から収穫までの期間は約8~9ヶ月です。

しかし、オーストラリアではその期間が約11ヶ月にもなります。

オーストラリア産コーヒー豆の成熟期間が長いのは、オーストラリアが自然豊かで涼しい亜熱帯地域に属し、他のコーヒー生産地よりも南に位置するためです。それら他の地域と比べて気温が低いことで果実は長い時間をかけて熟し、甘い果糖が多く蓄積されていきます。涼しい気候で育ったベリー類がより甘みを増すように、ゆっくりとした熟成期間を経ることでより甘く深みのある風味のコーヒーになるのです。

そして実はほとんどのオーストラリアのコーヒー農園はおおよそ海抜500m以下の場所に位置しています。そう聞くと、『最高品質のコーヒーは高地で育つのものなのではないのか?』という疑問が浮かびませんか?

オーストラリアのコーヒー農学者の言葉を借りるならば、

『標高の不足は緯度で補う。』

つまり、上質なコーヒーを栽培するために、必ずしも山地の急斜面で農園を営む必要はありません。

先述のように、赤道から南に離れた位置するオーストラリアのコーヒー農園は、年間を通して他の地域よりも涼しく、それほど標高が高くなくても高品質な甘いコーヒーを栽培するのに最適な条件が整っています。

また、オーストラリアのコーヒー栽培地は肥沃な土壌、豊富な降雨量にも恵まれ、他のコーヒー生産国で蔓延する害虫や病気にも悩まされていません。つまり、オーストラリア産コーヒーは、有害な農薬を使用せず、より自然な方法で栽培することが可能です。環境と生物多様性に配慮し、多くの生産者が土壌を健全に保つための取り組みをしています。

最近ではプロのテイスターも、カップに入った時に感じる独特な甘さを"オーストラリア産コーヒー特有の味"としています。

オーストラリア特有の気候で育ったコーヒー=より甘く、質の高いコーヒーなのです。

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